巡礼友の会とは
二十六聖人が京都から長崎まで歩いた道を巡礼する「長崎への道」を巡礼する方々に情報を提供すると共に「長崎への道」巡礼体験者の横のつながりを広げます。
目的
「長崎への道」巡礼を実施したい人々へ、情報を提供し、より多くの人が完歩することにより、精神的な成長を遂げられるようサポートします。更に、日本全国におられる巡礼体験者の横のつながりを深めることにより「長崎への道」巡礼の普及を図ります。
背景
昨今の自己啓発のブームに乗って、日本人でも巡礼はますます盛んになっていると報じられています。昔から、四国のご遍路さんや熊の古道、伊勢参りなど行われてきました。カトリックでもイスラエルの聖地巡礼、ルルド巡礼、ローマ巡礼、スペインのサンティアゴ巡礼などが世界規模で行われてきましたが、そのような遠方まで行かなくても、日本各地で殉教祭が開催されそれに伴ってその近辺の巡礼が行われています。そのなかで、二十六聖人が歩いた京都から長崎までを巡礼したいという有志の方々が通しで歩いたり、少しずつ数年かけて歩いてこられました。この約1000kmを歩いてみたいという希望を持っていても、具体的行動に移すにはかなりの勇気と必要な情報が必要です。本当に巡礼に行きたいのならば自分で情報を取ってくるだけの心意気があるはず、といわれる方も多いと思われます。もちろん、ポジティブな体験だけでなく、自分の心の中のネガティブな部分に直面することもあるでしょう。しかしそれらは自分自身を様々な視点から捉えられる機会となり、心の成長の面から見ても大切な体験になると考えます。これらの心の成長は、例えばシニア世代なら人生の振り返りと再出発を、働き盛りならより高きを目指して、主婦なら子離れ・親離れの問題を、若者世代なら自分を大切にすることを、子どもたちならチャレンジしていく精神を、というように様々な世代において精神的な発達を促すことを期待できるものです。
これらの「長崎への道」を体験をした人が日本全国に点在し、各々がそれなりの普及活動を行っています。しかし、それが単発に終わり、横の広がりがないままになっています。この現状を脱するために、友の会がその中心となって彼らの活動を支援しながら人の輪を広げていければ相乗効果が発揮されることも期待しています。
日本にも巡礼路があります。何故人は巡礼をするのでしょうか。そこには人種を超えた何か共通点があるのではないのでしょうか?普段生活しているところとは違うように感じられる文化、人々に触れながらもどこか懐かしいような、在住地と共通する何かが見つけられたとき、初めて人間同士の理解が得られると考えます。